10:00-10:05 |
イントロダクション
岡 尚人(電磁特性技術委員会委員長、三菱電機株式会社) |
10:05-11:05 |
①差動伝送の基礎
上 芳夫(国立大学法人 電気通信大学)
2導体線路系で行われる差動(ディファレンシャルモード:DM)信号伝送は、等量異符号の信号電流を流す方式です。グラウンド面上の2本線路系では、DMがコモンモード(CM)に変換される場合があり、EMCにおいては重要な問題を引き起こすことが懸念されます。ここでは多線条線路での電信方程式の解析法および独立モードの考え方、モード変換メカニズムなどの基礎、差動信号ペア間でのクロストークなどに関して概説します。
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11:05-12:05 |
②差動伝送路の設計と信号・ノイズ品質
中西 秀行(アイカ工業株式会社)
高速差動信号伝送は、機器間の情報転送を目的とした数十mのケーブル伝送、PCのマザーボード~アドインカード間の高速シリアルバス、同一ボード内のSERDES~光モジュール間等、多くの箇所で用いられる技術となってきました。本発表では、差動信号伝送の実現性を検討するためのシミュレーション、基板設計のポイント、および実機確認で生じる波形品質劣化時の問題点の切り分け方を、経験をもとに解説します。 |
12:05-13:05 |
昼休み |
13:05-14:05 |
③LSI・パッケージ・ボード相互設計の効率と品質を向上させるLPB標準フォーマットの効果と活用手法
冨島 敦史(JEITA EDA技術専門委員会 LPB相互設計ワーキンググループ)
JEITA LPB相互設計ワーキンググループは2010年4月に発足し、相互設計上の問題点の抽出と解決に必要な情報の把握を行い、それを包含したインターフェースフォーマットを作成、LPB標準フォーマット(LPB V2.0)として2011年3月に正式リリースしました。本セッションでは、LPB標準フォーマットを活用することによりもたらされる、設計効率と品質の向上について紹介するとともに、フォーマットの普及状況や標準化動向など、LPB相互設計ワーキンググループの活動についても報告します。 |
14:05-15:05 |
④デジタル機器の安定動作を実現する解析・測定技術
瓜生 一英(パナソニック株式会社)
システムの高速・高周波化、低電圧化に伴い、設計難易度が高まってきております。本発表では、設計段階での解析技術を用いた検証の実例や、試作後の波形評価時の課題とその解決手段の紹介をいたします。 |
15:05-15:15 |
休憩 |
15:15-16:15 |
⑤プリント基板の電源構造の違いによる放射ノイズ特性とノイズ低減方法の検討
丸山 良明、時川 昌大(低ノイズ実装研究会)
低ノイズ実装研究会にて電源、グラウンド構造が異なる9種類の基板(2層GV、3層GVG、電源島、電源面ガードグラウンド、電源面オフセット、不完全3層GVG等)、を製作して、放射ノイズを実測した結果を報告します。また、放射ノイズ低減手法として、スナバ回路の抵抗値決定方法を実験、シミュレーションの両面から検討した結果を詳しく解説します。 |
16:15-17:15 |
⑥イミュニティの悩み
久保寺 忠、 中村 篤、原田 高志(電磁特性技術委員会)
昨今、イミュニティの問題が取り上げられますが、場当たり的な対策が多く、設計の現場では何度も同じ過ちを起こし、なかなか、技術が進歩しません。その原因として、イミュニティ対策が製品設計に直結しており、表に出にくいためと考えられます。そこで、本セッションでは、イミュニティに関する動向や悩みに関する率直な意見・情報交換の場としてパネルディスカッションを実施します。 |
17:30- |
技術交流会(参加希望者数によって開催しない場合がございます。) |
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※当日,時間などが変更される場合があります。ご了承下さい。 |