9:00 |
受付開始 |
9:30~ 9:35 |
開会挨拶
井関 裕二 (電磁特性技術委員会委員長、東芝) |
9:35~10:25 |
講演1
「次世代パワーエレクトロニクスの展望 -EMIの視点から-」
清水 敏久 (首都大学東京 教授)
エネルギー消費における電力エネルギーの比率が一層高まるなかで、エネルギーの効率的運用や新エネルギー活用などに必要なパワーエレクトロニクス機器の高電力密度化への期待が高まっています。SiCやGaN等の高速スイッチング性能を持つ次世代パワーデバイスが実用化され、パワエレ装置への応用研究が進められていますが、高速スイッチングや高密度実装に起因する電磁ノイズ障害の問題が従来に増して深刻化することが明らかになってきています。そこで、パワエレ装置の高電力密度化とEMI対応という、相反する課題に対する最近の研究アプローチについて紹介すると共に、今後の課題を提示します。 |
10:35~11:25 |
講演2
「パワーエレクトロニクスのEMC規格の審議状況と今後の課題」
雨宮 不二雄 (電気通信大学 産学官連携センター 客員教授)
省エネ・再生エネルギーの活用の進展と伴に、パワーエレクトロニクス分野でのEMCに関わる障害事例が顕在化しつつあり、関連標準化機関でもエミッションを始めとするEMC規格の策定に向けた検討が活発化してきています。本講演では、LED照明、太陽光発電、無線電力伝送、スマートグリッド、インバータ機器とスマートメータ等に関わるEMC規格について、その審議状況と今後の課題を紹介します。 |
11:25~12:30 |
昼休み |
12:30~13:20 |
講演3
「パワエレ機器・電源回路におけるEMCシミュレーション技術」
嶺岸 瞳 (パナソニック)
パワエレ機器・電源回路はデバイスの高性能化に伴い、高速・高周波化が進み、EMCの問題もより顕著に現れるようになってきています。本講演では、設計段階でのシミュレーションの活用事例として、伝導ノイズ予測技術を用いた検証を紹介します。また、シミュレーションから得られたデバイスや構造のノイズへの影響の知見を紹介します。
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13:30~14:20 |
講演4
「等価回路による車載機器の伝導ノイズシミュレーション」
白木 康博 (三菱電機 / JIEP EMCモデリング研究会)
インバータでモータを制御する車載機器において、電源系に伝播するインバータのスイッチングノイズ (伝導ノイズ) のシミュレーション方法を紹介します。伝導ノイズシミュレーションは、モータ、インバータモジュール、電源ライン、電磁ノイズフィルタ、LISN (疑似電源回路網) を等価回路化することによって行います。特に、部品性能だけで決まらないモータ固定子と筐体間の浮遊容量、インバータモジュールとヒートシンク間の浮遊容量、電磁ノイズフィルタの寄生インダクタンスの等価回路化について詳細に説明します。
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14:30~15:20 |
講演5
「プリント基板の電子機器内での設置や接続状況を考慮したノイズ対策設計」
野﨑 孝英、池田 聡 (RITAエレクトロニクス)
プリント基板を作製するとき、パターン設計時に基板単体で共振対策を行い、放射ノイズ低減を図る例が増えています。しかし実際の製品では、プリント基板に、ケーブル、シールド、モニタなどを接続するため、新たな共振を生じ、その結果、放射ノイズ規格を超えてしまうことがあります。本講演では、作製する基板に対して、別の基板を平行配置した状態でシミュレーションを行い、基板間に生じる共振を予測し、これに伴い発生する放射ノイズへの対策事例を紹介します。また実測との比較を行い、この解析手法の有用性を示します。 |
15:30~16:20 |
講演6
「AC電源ライン用EMCフィルタの設計と選定」
林 倫行 (TDKラムダ)
EMCフィルタの設計者、選定者に向けた内容の講演です。EMCフィルタを設計する際の磁性材の選定や飽和についての基礎知識、及びコイルとコンデンサを最大限に活かすために工夫している事などを中心に初歩的な内容を説明します。 |
16:30~17:20 |
講演7
「EMC設計技術実践講座からの報告」
矢口 貴宏 (JIEP 低ノイズ実装研究会)
昨年度に開催した 「EMC設計技術実践講座」 から、講座中に議論した低ノイズ化の考え方、実際に基板を設計する上での工夫、実践したポイントなどを、測定結果を交えてご紹介いたします。今回は、優秀チームの事例にとどまらず、迷走(?)してしまったチームの事例まで、広くご紹介する予定です。 |
17:20~ |
閉会挨拶 |
※当日は、時間などが変更される場合があります。ご了承下さい。 |