1. 車載センサ実装技術とその動向
講演者:神谷 有弘(かみや ありひろ)
株式会社デンソー 電子基盤技術統括部
車両の自動運転への取り組みが注目され、そのために多くのセンサが必要とされて
います。多くのセンサを搭載する必要があり、各種センサも小型でありながら、高信頼性を求められています。そのために必要な、センサにかかわる実装技術の紹介をいたします。センサ組立において、幅広い技術が求められていることを理解いただければ幸いです。
講演者プロフィール
1983年 日本電装(株)(現:(株)デンソー)入社
点火技術1部配属
1996年 同 電子技術3部異動 エンジン直載ECU開発担当
2008年 同 実装企画室異動
社内電子製品の実装技術総括担当
2016年 同 電子基盤技術統括部異動
電子製品技術開発企画担当
2. ソニーCMOSイメージセンサーにおける三大技術革命とその進化
講演者:川口 隆(かわぐち たかし)
ソニーLSIデザイン株式会社 第6LSI設計部門
アナログ設計2部 統括部長
半導体の設計事業会社であるソニーLSIデザインは、世界No.1のシェアをもつソニーのイメージセンサー関連商品の開発・設計とその応用技術を担う。本講演では、競争力の源泉であるカラムADC・裏面照射画素・積層構造に関する技術とその課題について講演を行う。
講演者プロフィール
1999年広島大学大学院 理学研究科化学専攻修士課程修了。
同年、ソニー長崎株式会社入社
(現ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング株式会社)。
2005年10月 設計機能の移管に伴い、ソニーLSIデザイン株式会社へ転籍。
主に不揮発性メモリ(EEPROM)を用いたLSI商品開発、CMOSイメージセンサー内のアナログ回路設計に従事。
3. 有機光エレクトロニクスデバイスの新展開
~熱活性化遅延蛍光分子の登場~
講演者:中野谷 一(なかのたに はじめ)
九州大学最先端有機光エレクトロニクス研究センター准教授
正孔と電子が有機分子上で束縛されることで形成される励起子の失活・拡散・輸送過程は有機エレクトロルミネッセンス(有機EL)素子に代表される有機光エレクトロニクスデバイスにおける動作原理の中核をなす物理現象である。特に有機光エレクトロニクスデバイスの研究においては、電荷再結合によりスピン統計則に従い75%の割合で生成される三重項励起子を如何にして利用するかが素子性能を決定する重要な鍵である。本講演では、近年開発された熱活性化遅延蛍光分子の分子設計・光物理過程に焦点をあて、その分子の特徴と有機EL素子への応用展開について最新の話題とともに紹介する。
講演者プロフィール
2010年:九州大学大学院 工学府物質創造工学専攻
博士後期課程:修了
2010~2012年:株式会社リコー 研究開発本部:研究員
2012~2014年:公益財団法人九州先端科学技術研究所
:研究員
2014~2015年:国立大学法人九州大学 最先端有機光
エレクトロニクス研究センター:助教
2015年~:国立大学法人 九州大学工学研究院:准教授、
JST・ERATO 安達エキシトン工学プロジェクト:研究総括補佐
|