エレクトロニクス実装学会電磁特性技術委員会では,現役のプリント基板設計者,電子回路設計者向けに「EMC設計技術実践講座」と題する講習会を下記の内容で開催することになりました。
是非,積極的にご参加頂きたく,ご案内させて頂きます。
ディジタル機器の高速,高密度,高機能化のニーズはとどまるところを知らず,その主役を担うLSIは高速,大規模,小型パッケージ化など,日進月歩で技術開発が進んでいます。一方,ディジタルシステムにおけるクロックやバス信号の高速化は,反射やクロストークによる誤動作,放射ノイズの増大,外部ノイズによる誤動作など,様々な問題を発生させています。先が見えないノイズの対策は商品の市場機会を逸するでしょうし,予定外の対策は商品コストを押し上げて商品価値を下げてしまいます。問題に直面し,製品を前に慌てて対策本を読みあさっても,難解な法則や式は深い眠りを誘うだけで,明確なヒントを与えてくれません。
こんなことにならないように,この機会にノイズと向き合う習慣をつけてはどうでしょうか。
今回新たに開講する「EMC設計技術実践講座」は,商品開発,回路,基板,意匠など,設計現場で活躍中の皆様を対象にノイズの基本から分かり易く解説し,体得してもらうものです。
本講座は,単に座学を行うだけでなく,モデル回路をベースに基板設計,評価を行い,ノイズの大小と基板設計の関係を詳細に分析し,ノイズを低減するための基板設計方法を導出することを目的にしています。
座学,もの作り,討議など,さまざまな企画を通じて,どなたにも無理なくノイズの特質を理解して頂くことができます。講座の各ステップで,大学,企業に籍を置く当委員会のメンバーを交えた情報,意見交換の機会を予定しています。
「学会の講座はレベルが高くて難しい」という常識を覆(くつがえ)そうという狙いもこの企画には含まれています。やる気さえあれば,どなたにも満足いただける講座になるよう配慮致します。
どうぞ積極的にご参加頂きますようよろしくお願い致します。
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