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【論文賞】 |
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『テストLSIを用いたプリント板からの電磁放射低減に関する検討』 |
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芳賀 知, 中野 健, 須藤俊夫 (超先端電子技術開発機構), 橋本 修 (青山学院大学) |
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LSIの実際の動作を模擬した動作モードが設定可能なテストLSIおよび電磁放射測定用テストプリント板を開発し、動作モードと電磁放射の関連や電磁放射の支配的要因を研究したところに新規性が認められる。また、不要電磁放射発生のメカニズムを解明し、その効果的な低減対策を提案している完成度の高い論文として評価できる。今後、研究成果が不要電磁放射低減策の指針に反映されることが期待される。 |
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【エレクトロニクス実装学会誌第5巻第6号掲載】 |
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『低コスト・高信頼ウエハプロセスパッケージ"WPP-2"の開発』 |
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風間 敦, 佐藤俊也, 山口欣秀, 安生一郎, 西村朝雄 (日立製作所) |
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パッケージ内部に発生する熱応力を低減する緩和層を導入し、アンダーフィルを用いなくても高信頼性を有するウエハプロセスパッケージを開発したところに工業的有用性が認められる。シミュレーションにより高信頼性を得るために必要な仕様を決定し、その仕様に基づいた試作品に対する実験から高信頼性を確認しており、よくまとまった論文として評価できる。 |
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【エレクトロニクス実装学会誌第5巻第3号掲載】 |
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【技術賞】 |
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『抵抗一体型デカップリングコンデンサの開発と放射ノイズ抑制効果』 |
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大内二郎, 五十嵐力 (東北リコー), 白石信二, 松沢浩彦 (図研), 余語良幸 (太陽社電気), 伊藤健一 (イトケン研究所) |
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既知の原理を応用したものであるが、今回初めてコンデンサと低抵抗値の抵抗を一体化した部品を開発し、並列接続したときの共振周波数でのインピーダンス増大を抑えることで放射ノイズ抑制に効果があることを示した。また、従来の放射ノイズ対策と異なり、少数の複合部品ですみ、高周波特性も優れている。原理を実現し実証した功績は大きく、評価できる。 |
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【特別功労賞】 |
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畑田賢造 |
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転写バンプ方式のTAB技術およびマイクロバンプ技術において、その技術開発・実用化開発・産業化拡大に向けた功績は顕著で、日本の実装技術の地位を大きく引き上げた。また、広範囲に学会の認知度を高め、学会発展に貢献された業績を高く評価し、特別功労賞を授与する。 |
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