【研究会設置の趣旨】
最近の光デバイスの発展はめざましく、時折しもマルチメディア時代の黎明期に当たり光エレクトロニクス関連産業が展開する市場はつとに拡大の一途を辿っている。
一方、これら産業技術の根幹を握る光回路実装技術は、小型化、高密度化、量産化、低価格化等すべてにおいて、現在工業技術醸成の段階にあり、手探りの状態が続いている。
このような状況下において、光回路実装が光関連装置製造に関わるコストの大半を占める現状を打ち破ることは困難であり、関連産業発展の観点から光回路実装技術の飛躍的革新が求められている。
本研究会は、この光回路実装技術を光関連産業にキーテクノロジとして捉え、その革新に向けた研究の場を提供することを目的とする。光回路実装技術は現在、拡大する需要の狭間で、当面の技術の蓄積として製造メーカのノウハウとされることが多く、また、革新的技術を予測することが困難であることから研究開発体制が組みにくいという面も併せ持っている。
そこで、本研究会では、学会会員を主対象とした研究会を開催して、新技術を紹介するとともに、革新的新規技術に結びつく光回路実装技術の各要素技術について、関連団体や関連企業と連携して各種調査研究活動を行い、新技術の方向性・指針を探ることにより関連研究及び関連工業技術の活性化に寄与する。
【活動計画】
1)エレクトロニクス実装学会の会員を主対象とした公開研究会等を年5回程度開催する。
2)将来の光回路実装技術に関し、関連研究団体や関連企業と協力して調査研究活動を行い、上記技術分野の方向性を探る。
【主査】
石田
宏司 千歳科学技術大学 光科学部 物質光科学科 教授
【幹事】
蔵田 和彦 日本電気株式会社 中央研究所 |