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関西支部長挨拶

齊藤 丈靖

齊藤 丈靖

支部長
大阪府立大学

エレクトロニクス実装学会は、1998年に設立された、国内最大級のエレクトロニクス実装技術の学会です。関西支部は、関西で懸命に励む若い人のエネルギー結集の場を整えることと強い実装技術を発信するという意図で、2003年に設立されて以降、間もなく20年が経とうとしています。この度、第8代の支部長を務めさせて頂くことになりました。設立当初より、確固たる関西支部の基盤を作って頂きました諸先輩方の文化を引き継ぎ、さらに、多くの新しい試みを取り入れて発展させる為に微力ながら貢献していきたいと思っております。

関西支部が設立された当時、小生は東日本にてデバイスインテグレーションのエンジニアとして半導体産業に携わっておりました。当時、日本の半導体産業は既に岐路に立っていたと思いますが、その後、関西地区に異動して10年余が過ぎました。支部設立である2003年以降、関西支部で過ごした期間含めて振り返りますと、日本の実装技術はまだまだ頑張っているではないか!という印象です。しかし、世界との距離が無くなり、時間軸が短くなる現代社会では環境に適応すべく、日々努力する必要があると思います。

関西支部で打ち出していきたいことを2つあげたいと思います。1つ目は「世界に向けた情報発信の加速」です。LCCの就航でも話題に上がりますが、一度東京を経由したネットワークで無く、世界各地との直接ネットワークの確立を目指します。関西支部では2018年3月に『日台最新実装技術動向』という講演会を開催以降、台湾で開催されるIMPACTでセッションを設けていただいて情報発信を継続しています。特に、関西地方を中心にして、大中小や知名度無関係に高い技術力を持つ企業を紹介していく予定です。

2つ目は「こんなものが実装技術になるとは思わなかった」と皆様に感じてもらえる機会を増やしていきます。ご存じのように、1998年にはほとんど存在していなかった各種技術が今では当然のようにエレクトロニクス実装学会の会誌、研究会などで議論されています。既に語り尽くされてはいますが、従来の実装学会では考えもしなかった異分野・異業種との融合が極めて重要になってきます。異業種に関わる、また、異業種から人を呼んで話しを聞く精神を、特に若い世代が涵養できるよう、関西支部では積極的に取り組んでいく予定です。

我々関西支部では、現在、年に4回の企画行事がございます。宿泊で膝を突き合わせた議論と人的交流が可能な”実装フェスタ関西“、実装技術の基本を振り返って新しい気づきを見いだす”若手研究会セミナー“、最新実装技術を発信する”技術講演会“、関西方面の大学/企業見学を手軽に楽しむ”ぷらっと関西“がございます。いずれも参加者の皆様から好評を頂いております。

これらを積極的にご活用頂きまして、今後の皆様の業務に対するヒントや新ビジネスへのきっかけなどを持ち帰っていただければと切に願っております。学会は皆さん利用されてナンボの存在です。産学官、広範な分野に多様多才な方々が学会には居られます。遠慮すること無く学会を使っていただいて、現実的な課題を解決して頂くだけで無く、明るい将来を感じていただけることを期待しています。

今後も、実装技術が発展していきますよう、関西支部役員が一丸となって尽力してまいります。最後に、皆様のご支援、ご協力をお願い申し上げ、挨拶とさせて頂きます。

2019年4月1日
齊藤 丈靖

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