光回路実装技術は、エレクトロニクス実装の領域において、半導体レーザ等の光アクティブデバイス、レンズや光学フィルタ等の光パッシブデバイス、そして光ファイバ等の伝送路を実装する技術と定義される。光回路実装技術は、情報伝送、情報記録、ディスプレイ、レーザ加工、センシングと様々なアプリケーションに採用され、多くの産業に貢献してきている。
これらの光エレクトロニクス関連産業が展開する市場は、今後も拡大の一途を辿っている。それ合わせて、製品の価値が「処理量」「伝送速度、距離、容量」「消費電力」の様なデバイスに依存する性能の指標軸ではなく、「速度÷体積」「伝送距離、容量÷密度and/or重量」等の実装技術を抜いては語れない軸が重要となってきている。 よって、光回路実装技術はますます重要なテクノロジーとして認識され、飛躍的な技術革新が求められている。
また、従来より日本の光回路実装技術は、基本的な個別の技術力とカバーしている領域で世界でも注目される高いレベルにあるが、今後は、完成された「物」の新しい価値の提案やコンセプトを、世界に先駆けて発信していく事が重要となる。
当技術委員会は、この光回路実装技術を光が関連する産業を支えるキーテクノロジとして捉え、その革新的新技術の創出と普及を目的にしており、「光回路実装技術研究会」を組織して活動を行っている。